天元突破グレンラガン

レンタルでやっと見る。
まずはシリーズ構成が中島かずきな事に驚き。「阿修羅城の瞳」の様な伝奇的な世界観の人かと思ったらこういう作品もできるのね、と。
阿修羅城の瞳 映画版(2005) & 舞台版(2003) ツインパック [DVD]
脚本も殆ど手がけているらしいのだが、雰囲気の変わる後半についても初めから考慮されていたものの用で。


そして監督の今石洋之は元々作画をやっていた人の様で。どおりで独特なパースやら線の太さという作画としての演出が目立つ訳で。まぁ、乳ゆらしは今の時流なんだろうけど。それ以上にゼネプロの流れを汲むガイナックスらしいというべきかww


作品を通しての感想はやはり、ガイナックスらしいというか。勢いで見せる演出はやはり得意なんだろうなー、と。ただ、ところどころに見えるパロディの見せ方が気に障らないわけでもないが。もっとも、大前提となるドリル自体が、古典的ロボットアニメからのパロディとしての象徴という事から考えれば些細な事なんだけどね。
前半のバイタリティ溢れる演出から一転しての後半と、そしてエピローグは「蛇足なのでは?」と思ったけども、螺旋力を含めての生命の話なんかに繋がっている事を考えると納得か。大団円とは言えないけど、ひとまずのハッピーエンドというのも含めて。
しかしまぁ、パワーのインフレとか宇宙の先とか、なんかどこかで見たなぁ〜と思っていたら、中島かずき自身が「ゲッターロボサーガのオマージュ」という事を言っているらしいので納得。
あと、キャラクターが魅力的なものが多いのが確か。後半の気難しい展開も、前半でのキャラの個性的な活躍でのベースがあってこそ盛り上がったというもので。特に中盤から後半にかけてのキタンのカッコよさ!まぁ、カミナのほうは噂には聞いていたので想定内という事で。


一部の局だけの放送であったのは残念だったけど、オリジナルのロボットアニメがこうして作られるのはやはり嬉しいかな。
天元突破グレンラガン1 (通常版) [DVD]