地球が静止する日

テアトル1、評価★★★
'51年製作の「地球の静止する日」のリメイク。オリジナルは未見。
地球侵略ものの体をなしているのだが、前半の襲撃とクラトゥの出てくるまでの、緊張感と演出は見事。キアヌの無表情も異質なものとして、いい感じ。
ただ、後半に向かっての失速感がなんとも。ゴートの攻撃が曖昧なうえ、それに対抗するのが母と息子の想い・・・というのが、流れを上手く作れていない感じが。でも、ゴートの造型は面白いか。
もっとも、後半の空気を踏まえたうえで観れば、また感じ方も変わるのかもしれないけど・・・。<以下核心メモ>
タイトルにある地球の静止が、映画のラストシーンとなるわけだが、その手前のクラトゥの感情の変化がいまひとつ不明瞭だったような。もっとも、無表情が災いしている事かもしれないが。
予告でも出ていた嵐の様なシーンは見事だが、巨大ロボットゴートが小さい虫に増殖しての攻撃だったとは、意外だけど面白味に欠ける様な。