ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

ゾンビもの古典として見る。当然の如く初見。
1968年の作品という事でモノクロ。色が無い事で、血の赤さ等が入らない分、画像としてのショキングさは抑えられている。それでも、前半のセリフの少ない辺りでの無声映画っぽい雰囲気や、画面に落ちる影の質感がなんともいえなく効果的。
ゾンビという言葉は出てくるけど、あくまでも死者が蘇ったもの。その独特な動きやメイク、そして被害者の肉を喰らう映像は、淡々とした描き方と相俟って怖い。まぁ、その出現に放射能が関連してくるのは1968年という時代らしいか。
ドラマの展開は1軒の家に逃げ込んできた者たちのサバイバルがメイン。それぞれの思惑の描きかたは勿論の事、それに伴う行動とそれぞれの行く末にはハラハラするばかりで。そして、閉ざされた中でもラジオやテレビという外界を見る窓を設けた事で状況が整理され、尚且つ報われないラストに繋がるという展開は面白かった。
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