クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

BALLAD 名もなき恋のうた」の関連としてレンタル。今回が初見。
「BALLAD」元ネタという事であったが、大体の筋は同じ。と、言うよりあまりにも同じであったのでやや拍子抜け。そんな筋が判る物語でも、やはり泣けてしまうのは物語がいいからだろう。ラストの展開も、アニメ故のドライさが逆に寂しさを強調している。
クレヨンしんちゃんらしいギャグのセンスが、シリアスな展開の戦国時代では浮くのじゃないかと思ったけど、その出し方が適度で嫌味になっていなかった。逆に、戦場の間を考えないしんちゃんの行動から転じて、最後の涙になるという事で、その涙の意味は大きくなっている。もちろん、又兵衛としんちゃんの男同士の誓いのシークエンスを経ている事も含めてだけど。
あと、思った以上に戦闘の描き方が見事でびっくりした。細かい戦場の表現は「BALLAD」でのものかと思ったけど、こちらからの引用が多い様で。長槍での攻防や城での戦いなど、ここまで丁寧に戦国時代の合戦を描いたアニメーションって、そんなに無いと思う。
クレヨンしんちゃん」としては他の作品と見比べないので判らないが、実に丁寧に作られた映画であったと感じる。
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