オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー

テアトル1、評価★★★☆
ライダー40周年としての記念碑的な意味も持つ映画。時代を遡るという要素も使えるので、今回も便利な電王と、現在放送中のオーズの面々が引っ張る物語。
導入の無茶はともかくとして、電王であまり意味の無かったタイムパラドックスをメインにし、少年仮面ライダー隊をも出してくる物語は悪くない。
初めは悪の手先としてのダブルライダーが出てくるけど、2度目の時間旅行で出てくるべきに出てくるダブルライダーのカッコ良さに泣いた。そして、肉弾戦の美しさに喝采。何せ、今回は藤岡弘佐々木剛が声をあてているのだから。
そして、大勢のエキストラが登場して、ライダーの名を呼ぶシーンでまた涙。こういうの弱いのよ。
そこからは、ライダーが次々と登場してクライマックスへ・・・なんだけど、なんというか脚本があって無きが如しの展開はお祭り映画故の仕方なさか。
当初、ショッカーを持ってきた事でネタが強い映画になるかと思ったけど、正当なヒーロー映画として仕上がっていたので、予想以上には満足できたか。<以下核心メモ>
1度目に過去に戻った時に忘れてきたセルメダルで歴史が変わる・・・というのはオーズにかけての安直だけど、導入としては悪くないか。むしろ、ショッカーグリードなるものが短絡的に出てくる辺りや、そのコアにあったショッカーメダルを用いてオーズがコンボを成立させるというのはあまりにも商業的過ぎてどうも・・・。タマシーコンボで大首領を倒すのも、勢揃い映画としては美しくないし。
そして、キングダークすらもあっという間にその影響下に沈めた岩石大首領への攻撃が、全員がバイクに乗ってのライダーブレイク・・・というのは判る。ただ、何故に"40"の文字に編隊を組ませるのか・・・この辺のセンスは監督なのかプロデューサーなのか。どちらにしても、愚かな演出でしかない。
あと、ズバット,イナズマン,キカイダー兄弟が出てきたけど、これも出てきただけで入れた意味と感覚を疑わずにいられない。
40年前に取り残されたナオキが、ショッカーの科学者でダブルライダーの洗脳を解いたという流れは好き。そして、ラストで次に繋げるという台詞があってこそ、この映画なのだという意味でいいラストだと思う。何せ、その科学者を演じるのは佐々木功だしね!